アルキメデス（2009年生、母アーキオロジー）

アルキメデス（2009年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「古代ギリシャの物理学者名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したアーキオロジーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地13戦6勝2着2回、海外1戦0勝。2014年の中山記念(G2)で2着に入った他、2013年の朝日チャレンジカップ(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

10月29日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のランドルトを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

11月26日、中3週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2012年）

2月5日、中9週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月17日、中2週で迎えた5戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレミアムブルーを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月5日、中1週で迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったルルーシュに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2013年）

5月19日、約11か月半の休養明けで迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスーパームーンをアタマ差振り切って休養明けの一戦を物にした。

6月22日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のクランモンタナを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のバッドボーイに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

12月7日、中5週で迎えた12戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のカワキタフウジンに1馬身の差をつけて4連勝で重賞ウィナーの称号を手にした。

5歳（2014年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったジャスタウェイに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

12月14日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。