ヤングオトヒメ（1989年生、母ホーマンプリンセス）

ヤングオトヒメ（1989年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時15歳）と交配したホーマンプリンセスが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地8戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1993年の有明特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

柳田次男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコガネセンガンを猛烈な末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

4歳（1993年）

2月27日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイカオリに5馬身の差をつけて休み明け初戦を物にした。

4月4日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったキャリイアウトに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のシスターセレナードに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月6日、中5週で迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、麦秋ステークス（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

8月8日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のトウカイリラに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月20日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦2勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。