トウカイリラ（1988年生、母トウカイテンダー）

トウカイリラ（1988年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスルーザドラゴン（当時6歳）と交配したトウカイテンダーが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）二風谷ファーム。戦績は、中央平地35戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

7月15日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムリズムを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

8月5日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエミノディクタスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

10月20日、中6週で馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月24日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

3歳（1991年）

8月4日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下の若戸特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の長久手特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の馬籠特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

10月13日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（8戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

11月3日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた14戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた15戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1992年）

1月19日、中4週で迎えた16戦目は、藤原哲朗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた17戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

7月26日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したハギノピリカを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月10日、中1週で迎えた19戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の洞海特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のファンシーサムをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

10月3日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月1日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のロマンストウショウを半馬身振り切って3勝目をマークした。

11月21日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月20日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に敗れた。

5歳（1993年）

7月18日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

7月24日、連闘で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、逃げるヤングオトヒメを差し切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月28日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の競馬法制定70周年記念芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、5着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた34戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（6戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。