タニノタビト（2019年生、母テーブルスピーチ）

タニノタビト（2019年5月8日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+旅人」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時11歳）と交配したテーブルスピーチが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は西村牧場。2022年に駿蹄賞、東海ダービー及び岐阜金賞を制して東海三冠を達成するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

7月4日、デビュー戦は斎藤新騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

8月19日、中6週で迎えた2戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、2歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

9月1日、中1週で迎えた3戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、2歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のアップメイジェイをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のセプテンバーフューチャー戦（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は今井貴大騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月30日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた5戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、2歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のセレクトゴールド第3戦（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた7戦目は、塚本征吾騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のセレクトゴールド第5戦（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた8戦目は、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は今井貴大騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた9戦目は、2歳（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた10戦目は、2歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は今井貴大騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したパピタを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

12月30日、中0週で迎えた11戦目は、2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

3歳（2022年）

1月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の新春ペガサスカップ（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は塚本征吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦のコハクチョウ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は村上弘樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦のフェブラリードリーム戦（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は今井貴大騎手（5戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフークリシャールを上がり1位の末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

4月20日、中8週で迎えた15戦目は、3歳戦のツバメ特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアヤを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

5月4日、中1週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の駿蹄賞（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイイネイイネイイネに約11馬身の大差をつけて4勝目を奪取した。

6月7日、中4週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の東海ダービー（名古屋ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のイイネイイネイイネをアタマ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンビーノを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って怒涛の5連勝を決めた。

10月2日、中4週で迎えた19戦目は、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（5戦3勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月11日、中5週で馬体重を前走から25kg増やして迎えた20戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

12月8日、中3週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた21戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（7戦3勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた22戦目は、地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2023年）

3月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（9戦3勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

4月27日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、地方重賞のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で岡部誠騎手（10戦3勝）。11頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた25戦目は、湾岸スターカップ（名古屋ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で岡部誠騎手（11戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた26戦目は、地方重賞のトリトン争覇オープン（名古屋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で岡部誠騎手（12戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月18日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた27戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、カサブランカ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

5歳（2024年）

1月4日、中1週で迎えた28戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、スパーキングオールスターチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた29戦目は、ハートビートレイン（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月1日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた30戦目は、シトリンオープン（名古屋ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は村上弘樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。