ウイルサラゼン（1985年生、母メイジビクトリア）

ウイルサラゼン（1985年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時11歳）と交配したメイジビクトリアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は合資会社明治牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着4回、地方8戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

3月26日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したショッキングブルーにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月2日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未出走（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のモガミグランディスに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月23日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた4戦目は、4歳400万下（東京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のモガミトレタを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

11月26日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったバトルアルタイルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（1989年）

1月14日、中3週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦2勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

2月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯沢誠治騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアーティクルに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

2月18日、中1週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4月29日、中9週で迎えた10戦目は、5歳以上1400万下の丹沢ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（8戦3勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったヒデンスポートにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1990年）

1月5日、中6週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したピュウターオールを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月4日、連闘で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のスガリーダーを3/4馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

2月18日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

4月21日、中8週で迎えた17戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

6月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は横田雅博騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

6月24日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田雅博騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月4日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（10戦3勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（11戦3勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

6歳（1991年）

1月27日、中8週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（12戦3勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横田雅博騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

2月23日、連闘で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横田雅博騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカナディアンレディを半馬身振り切って5勝目を獲得した。

3月24日、中3週で迎えた26戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横田雅博騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

5月21日、中7週で迎えた27戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、ペガサス特別（金沢ダート1900m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のサニーモレナに6馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

6月2日、中1週で迎えた28戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた29戦目は、百万石賞（金沢ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中川雅之騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったカミノムサシから3馬身差の2着となった。

7月16日、中3週で迎えた30戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中川雅之騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた31戦目は、農林水産大臣賞典（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中川雅之騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月8日、中5週で迎えた32戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で中川雅之騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた33戦目は、白山大賞典（金沢ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中川雅之騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた34戦目は、ペガサス特別（金沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で中川雅之騎手（7戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。