ミュージカル（1990年生、母ジェラルレッド）

ミュージカル（1990年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニッポーテイオー（当時7歳）と交配したジェラルレッドが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地32戦3勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月13日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は402kg。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（1993年）

2月6日、中5週で迎えた3戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったピアルピナスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月28日、中2週で迎えた4戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアサヒジュピターにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月15日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフロイラインマリアに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月5日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月13日、連闘で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアレキサンダアモンに1馬身3/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月26日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’93ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

4歳（1994年）

1月8日、中1週で迎えた11戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’94セレブレイションカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

4月23日、中6週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月8日、中1週で迎えた16戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた17戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 雨/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で星野忍騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた19戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダイヤルアモンをクビ差振り切って3勝目を収める

8月20日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた22戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた23戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月24日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

5歳（1995年）

1月15日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

2月19日、中2週で迎えた30戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた31戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（京都芝2000m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。