ピットファイター（1999年生、母デアリングダンジグ）

ピットファイター（1999年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のPulpit（当時5歳）と交配したデアリングダンジグが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦8勝2着3回、地方3戦2勝。2004年の武蔵野ステークス(G3)に勝利した他、2005年のアンタレスステークス(G3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

11月3日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3歳（2002年）

8月4日、約8か月半の休養明けで迎えた3戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったモリエールを半馬身捉え切れず2着となった。

8月28日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦のボルックス特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のコンバットジャンプに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月12日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の土湯特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のテイエムロカビリーに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

4歳（2003年）

1月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月1日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたハネダレンジャー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

2月22日、中2週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリサイスマシーンに3馬身の差をつけて制した。

7月19日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のシアトルユーに3馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

8月17日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るブラックパワーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

10月4日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったクーリンガーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月22日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた12戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンクリバーンに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月13日、中2週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のイサオヒートを半馬身振り切って1番人気に応えた。

5歳（2004年）

10月30日、約10か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサイレンスボーイを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

6歳（2005年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた16戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

4月24日、中8週で迎えた17戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオーガストバイオに1馬身半の差をつけて重賞2勝目をマークした。

7月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスターキングマンに7馬身の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

7歳（2006年）

3月21日、約8か月の休み明けで迎えた19戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた20戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月25日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2006ファイナルステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

9歳（2008年）

4月5日、約15か月半の休養明けで迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた24戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。