ナムラドノヴァン（2015年生、母パンカティリオ）

ナムラドノヴァン（2015年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープブリランテ（当時6歳）と交配したパンカティリオが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はいとう牧場。2021年の阪神大賞典(G2)で3着に入った他、2021年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月28日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月10日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月31日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

6月30日、中6週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパスティスをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

7月22日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

10月27日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたトーセンアイトーン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月9日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克駿騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたバレリオ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

1月20日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克駿騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤデジタルを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

2月2日、中1週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るピッツバーグを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を収める

5歳（2020年）

7月11日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

8月22日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのムーンライトハンデキャップ（中京芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島克駿騎手（7戦2勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

11月14日、中4週で迎えた16戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

6歳（2021年）

1月5日、中0週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（中京芝3000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレイホーロマンスに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

2月20日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、4着に入った。

3月21日、中3週で迎えた20戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月2日、中5週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

8月7日、中9週で迎えた23戦目は、札幌日経オープン（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（7戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

2021年9月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、オパール特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた25戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の黒潮マイルチャンピオンシップ（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた26戦目は、岡村卓弥騎手を鞍上に迎えて、鳥取和牛特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた27戦目は、高知県山茶花特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は多田羅誠也騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた28戦目は、ワールドエース賞（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で多田羅誠也騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

12月31日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞の高知県知事賞（高知ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で多田羅誠也騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

7歳（2022年）

1月9日、連闘で迎えた30戦目は、大西輝門岸本早未特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡村卓弥騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

1月16日、連闘で迎えた31戦目は、地方重賞の大高坂賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村卓弥騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

1月23日、連闘で迎えた32戦目は、江口先生に感謝特別（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡村卓弥騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた33戦目は、アメジスト特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は多田羅誠也騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

2月13日、連闘で迎えた34戦目は、一般A2（高知ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は岡村卓弥騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた35戦目は、長浜特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は多田羅誠也騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

3月6日、連闘で迎えた36戦目は、アクアマリン特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で多田羅誠也騎手（6戦0勝）。6頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

3月13日、連闘で迎えた37戦目は、一般A3（高知ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で多田羅誠也騎手（7戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

5月9日、中7週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた38戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた39戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、青葉特別（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。