イチコウバクシンオ（1998年生、母キャッチザナイト）

イチコウバクシンオ（1998年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時9歳）と交配したキャッチザナイトが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、地方18戦6勝2着1回。2001年の黒潮盃(地方重賞)で2着に入った他、2000年の’00ゴールドジュニアーで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、日高大洋牧場から「北海道7月当歳市場サラブレッド当歳」に上場され、市川弘によって1,575万円で落札された。

矢作和人厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2000年）

7月24日、デビュー戦は鎌田滋騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のリワードリーズンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月13日、中2週で迎えた2戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のパイに2馬身半の差をつけて2勝目を収める

9月14日、中4週で迎えた3戦目は、2歳戦の秋空特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で堀千亜樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のノトテイオーに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月15日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた4戦目は、2歳戦の芙蓉特別（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で堀千亜樹騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンの’00ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で堀千亜樹騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の青雲賞（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で堀千亜樹騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた7戦目は、2歳G2の全日本3歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で堀千亜樹騎手（5戦2勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。11着に終わった。

3歳（2001年）

1月16日、中4週で迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で堀千亜樹騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で堀千亜樹騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に終わった。

5月18日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳戦の紅ばら特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で堀千亜樹騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた11戦目は、3歳戦の若竹賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で堀千亜樹騎手（9戦2勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦のあじさい特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で堀千亜樹騎手（10戦2勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のキングオブブリッジに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月11日、中1週で迎えた13戦目は、ムーンビーチ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で堀千亜樹騎手（11戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタカトモトップガンに2馬身の差をつけて5勝目をマークした。

8月9日、中3週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で堀千亜樹騎手（12戦4勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、アブクマドリームに交わされて1馬身差の2着となった。

4歳（2002年）

3月4日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、スプリングタイム賞（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で堀千亜樹騎手（13戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルストリームに1馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

3月21日、中1週で迎えた16戦目は、地方重賞のフロンティアスプリント盃（大井ダート1190m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で堀千亜樹騎手（14戦5勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

6月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦のロマンチックナイト賞（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で堀千亜樹騎手（15戦5勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

5歳（2003年）

3月18日、約9か月の休養明けで迎えた18戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、爽春賞（大井ダート1390m 晴/不良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。