レイピア（2022年生、母アンナトルテ）

レイピア（2022年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「細身で先端の鋭く尖った剣」。毛色は鹿毛。種牡馬のタワーオブロンドン（当時7歳）と交配したアンナトルテが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は富菜牧場。2025年の葵ステークス(G3)で3着に入った他、2024年の福島2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、富菜牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、前田晋二によって2,640万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

6月2日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったキトンインザスカイに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月29日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテーオーシュターデに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（中京芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた4戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月10日、中6週で迎えた5戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3歳（2025年）

1月25日、中6週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアブキールベイ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳1勝クラスのあざみ賞（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したベイビーキッスにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月23日、中2週で迎えた9戦目は、柴田裕一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャスパーディビネを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月31日、中9週で迎えた10戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田裕一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月15日、中1週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの武庫川特別（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のソングオブライフに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月12日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの会津ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトーセンエスクードに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月24日、中5週で迎えた13戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

11月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、みちのくステークス（福島芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のバースクライに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月30日、中2週で迎えた15戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。