バクシンスペシャル（1999年生、母ナイスグリンベル）

バクシンスペシャル（1999年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時10歳）と交配したナイスグリンベルが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ダイヤモンドファーム。戦績は、中央平地38戦3勝2着1回、地方5戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月7日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサクラクーニャンに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

1月26日、中2週で迎えた2戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月24日、中3週で迎えた4戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタガジョーウルフをハナ差振り切って2勝目を奪取した。

4月21日、中3週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

9月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の内房特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

11月9日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

4歳（2003年）

1月25日、中5週で迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6月21日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

6月29日、連闘で迎えた14戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったレディブロンドにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月26日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のタケデンバトルに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月6日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月29日、中5週で迎えた22戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月13日、中1週で迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

3月27日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

7月17日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた27戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

12月18日、約4か月半の休み明けで迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

6歳（2005年）

1月22日、中4週で迎えた29戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

2月27日、中4週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

3月26日、中3週で迎えた31戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた32戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

7月24日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた36戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

7歳（2006年）

3月11日、約6か月の休み明けで迎えた37戦目は、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた38戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（6戦1勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

5月31日、中9週で迎えた39戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのローレル争覇（P）（笠松ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた40戦目は、ミズバショウ特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた41戦目は、乗鞍短距離特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月16日、中5週で迎えた42戦目は、葉月特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミステクノに交わされて1馬身半差の2着となった。

8歳（2007年）

4月6日、約8か月の休み明けで迎えた43戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、笠置特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。