カンザシ（2019年生、母エニシノイト）

Kanzashi

2019.05.13

カンザシ（2019年5月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「髪飾りに用いる日本の伝統的な装身具」。毛色は芦毛。種牡馬のディーマジェスティ（当時6歳）と交配したエニシノイトが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は増本 良孝。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、増本良孝から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、嶋田賢によって1,650万円で落札された。

宮田敬介厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2022年）

3月12日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したロジヴィクトリアを差し切れず、1馬身差の2着となった。

4月2日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチャオベッラに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月14日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2023年）

1月22日、約7か月半の休養明けで迎えた5戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るインコントラーレをクビ差だけ差し切って休み明けの一戦をモノにした。

2月25日、中4週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したアイヴォリードレスにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた8戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたクリーンジーニアス決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月22日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの妙高特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月28日、中9週で迎えた10戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのベストウィッシュカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

5歳（2024年）

1月14日、中1週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

2月24日、中5週で迎えた12戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

3月16日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したスクーバーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。