イニシエーター（2016年生、母メジロシーゴー）

イニシエーター（2016年2月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「創始者」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時17歳）と交配したメジロシーゴーが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。主な勝ち鞍は2021年の動物にも使えて安心除菌のe-WASH賞(一般C1三四五ウ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、石川達絵によって442.8万円で落札された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

8月11日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、アメリカンソレイユに半馬身交わされて2着となった。

8月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

8月31日、連闘で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

2019年9月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2020年）

7月21日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた4戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月6日、中1週で迎えた5戦目は、一般C2六（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笠野雄大騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

10月1日、中7週で迎えた6戦目は、旨い輝く杏ジャム発売記念（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笠野雄大騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサイキョウカグラにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5歳（2021年）

2月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、馬い!?マッシュルームのアヒージョ!（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笠野雄大騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のサンディーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月16日、中4週で迎えた8戦目は、一般C2五六（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で笠野雄大騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のネージュフレーズに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

4月6日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2二三（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で笠野雄大騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダズリンに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月3日、中3週で迎えた10戦目は、動物にも使えて安心除菌のe-WASH賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で笠野雄大騎手（6戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリトルエイトに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月2日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、馬い!江戸前飯塚海苔記念（船橋ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で笠野雄大騎手（7戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、デイジーカプシーヌに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2021年10月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。