ダンアイリス（1985年生、母コダマエデン）

ダンアイリス（1985年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキョウエイプロミス（当時8歳）と交配したコダマエデンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はレースホース牧場（株）。戦績は、中央平地29戦3勝2着3回、中央障害8戦2勝。主な勝ち鞍は1989年の羽黒山特別(400万下)。

経歴

デビュー前

西塚安夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

4月23日、デビュー戦は蛯名信広騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のセンシュオーカンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

6月18日、中4週で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（札幌ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた5戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（函館芝1700m 晴/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた6戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の仁山特別（函館芝1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

4歳（1989年）

6月24日、約9か月半の休養明けで迎えた7戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（新潟芝1800m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ライジングイーストに半馬身交わされて2着となった。

7月9日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上400万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ミラクルビジョンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の妙高特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の村上特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ハセグットワンに交わされて1馬身半差の2着となった。

9月2日、中1週で迎えた11戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の羽黒山特別（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミラクルビジョンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月15日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（4戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月24日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は徳吉一己騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

5歳（1990年）

1月5日、中1週で迎えた15戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は徳吉一己騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

2月4日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉一己騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月25日、中4週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマノヨーを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

4月29日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（6戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

7月21日、中9週で迎えた23戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた26戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

6歳（1991年）

1月6日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた29戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

3月23日、中6週で迎えた30戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 雨）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のアサクサポパイに2馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

4月21日、中3週で迎えた31戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアビリティリーダーに2馬身半の差をつけて5勝目をマークした。

5月18日、中3週で迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月20日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、牧之瀬幸夫騎手を鞍上に迎えて、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内曇/不良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた35戦目は、瀬古正明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に55kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（1992年）

1月18日、中6週で迎えた36戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は田中剛騎手（4戦2勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

2月15日、中3週で迎えた37戦目は、五十嵐久騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に55kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。