トロピカルライト（2004年生、母Tropico Cielo）

トロピカルライト（2004年2月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「熱帯のカラフルな光彩」。毛色は芦毛。種牡馬のMizzen Mast（当時6歳）と交配したTropico Cieloが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦3勝2着5回、地方3戦1勝2着1回。2006年の全日本2歳優駿(G1)で2着に入った他、2006年の兵庫ジュニアグランプリ(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

6月24日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキングエルドラドに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、勝ったメジロアダーラに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のコンゴウダイオーに3馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトップサバトンに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月13日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、フリオーソに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2007年）

1月28日、中6週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シャドウストライプに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月26日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで止まることなく走り抜いたが、勝ったトウショウギアに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月12日、中1週で迎えた10戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ワキノカイザーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月8日、中4週で迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた13戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

4歳（2008年）

8月3日、約8か月半の休み明けで迎えた14戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着に入った。

9月20日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鷹野宏史騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鷹野宏史騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、伸びてきたチョウカイシャトル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鷹野宏史騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のスリーセブンスピンを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

12月14日、中6週で迎えた18戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で鷹野宏史騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

5歳（2009年）

2月7日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鷹野宏史騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた20戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で鷹野宏史騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着に入った。