サンキョウシュート（1993年生、母カクテルクイン）

サンキョウシュート（1993年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時13歳）と交配したカクテルクインが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着2回、中央障害4戦1勝2着1回、地方1戦0勝。1996年の白百合ステークス(オープン)に勝利した他、1997年の関門橋ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月5日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタニノレセプションに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月28日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続でO.ペリエ騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた4戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

3月30日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月18日、連闘で迎えた9戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマチカネウズシオに9馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスキーワールドを3/4馬身振り切って優勝

10月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた12戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた13戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた14戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は力尽きて最後はカミノマジックと並んで9着同着となった。

12月22日、中1週で迎えた15戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4歳（1997年）

1月6日、中1週で迎えた16戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた17戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたトウカイサイレンス決め手に屈してハナ差の2着となった。

2月16日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた20戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた21戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

10月12日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

10月18日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（9戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたユーセイトップラン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月7日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のロングシコウテイをハナ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

12月20日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

5歳（1998年）

1月11日、中2週で迎えた28戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦2勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた30戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた31戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったゼニスブルーから5馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中1週で迎えた32戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月11日、中1週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のタガノゲールに約15馬身の大差をつけて5勝目をつかんだ。

5月2日、中2週で迎えた34戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月1日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた35戦目は、藪井武志騎手を鞍上に迎えて、’98かちどき賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に53.5kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。