キャッツインブーツ（2005年生、母Eurostorm）

キャッツインブーツ（2005年2月8日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「長靴を履いた猫。肢元が白いので」。毛色は栗毛。種牡馬のChoisir（当時6歳）と交配したEurostormが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地36戦3勝2着4回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の小名浜特別(500万下)。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月30日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたダークエンジェル決め手に屈してクビ差の2位に入線したが、その後4着に降着となった。

10月21日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したドリームシグナルを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2008年）

4月27日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピエナミッチーに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月8日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2009年）

3月21日、約8か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したタマモディファイに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマサライトを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

6月14日、中6週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

8月9日、中7週で迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月24日、中6週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小名浜特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るローレルレガリスを上がり3位の末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2010年）

1月31日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月1日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。

11月14日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

6歳（2011年）

1月9日、中7週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

10月29日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた23戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

7歳（2012年）

1月14日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

2月12日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に敗れた。

6月3日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた27戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったナムラビクターに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月12日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

8歳（2013年）

2月23日、約6か月半の休養明けで迎えた29戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スズカルーセントに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月17日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

4月6日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下のBSイレブン賞（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

6月15日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月7日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた34戦目は、3歳以上1000万下の浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

9歳（2014年）

2月16日、中7週で迎えた36戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。12着に終わった。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月30日、約4か月の休養明けで迎えた38戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。