ヒシカツジェームス（2007年生、母ザラストドロップ）

ヒシカツジェームス（2007年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したザラストドロップが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地28戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、阿部雅英によって2,730万円で落札された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

10月18日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のロードターゲットに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したキングレオポルドを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2010年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5月15日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンインスパイアを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

11月1日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。

4歳（2011年）

2月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

3月19日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月8日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したビンテージチャートにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月5日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったショウナンアクロスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月26日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルタカシクレノンを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

8月28日、中8週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月15日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（10戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。

5歳（2012年）

2月5日、中9週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したトーセンジャガーを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月31日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月5日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

9月8日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（11戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、最後はヤマニンアストレアと並んで5着同着となった。

9月23日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（12戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

10月20日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキッズニゴウハンを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

11月11日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6歳（2013年）

1月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（14戦4勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず16着に敗れた。