プリンセスビジュー（2006年生、母エンゼルプリンセス）

プリンセスビジュー（2006年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋宝石（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時16歳）と交配したエンゼルプリンセスが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）中館牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方9戦6勝。主な勝ち鞍は2009年の五葉山賞(一般C2)。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

6月7日、デビュー戦は小野寺祐太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は436kg。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた3戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のマリンフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた4戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナイスハルター特別（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた5戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

10月25日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2九（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラリボルバーを上がり0位の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

11月9日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた7戦目は、一般C2七（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサンダーセブンに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

11月16日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバラディーに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月29日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールデンダーツを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月14日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトウカイエクセルに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月29日、中1週で迎えた11戦目は、五葉山賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゴールデンダーツに1馬身1/4の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4歳（2010年）

4月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg減らして迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

6月17日、中7週で迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ジューンスター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。