アブソルプション（2013年生、母ムガメール）

アブソルプション（2013年3月14日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「夢中。すべての人々が夢中になるほどの圧倒的な走りを期待して」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時13歳）と交配したムガメールが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方25戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は2018年の七福神特別(一般C1b)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、キャロットクラブによって1,890万円で落札された。

キャロットクラブにて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

5月28日、デビュー戦は加藤祥太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

8月6日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

9月17日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月28日、中9週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、ローズ倶楽部賞（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた5戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般C18（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、ハッピーチャンスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月19日、連闘で迎えた6戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4歳（2017年）

1月1日、中1週で迎えた7戦目は、お正月は名古屋けいばで運だめし（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

6月20日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、一般C15（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るペルセフォネを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

7月26日、中4週で迎えた9戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、大千瀬川特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた10戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワンダフルキッスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月21日、中1週で迎えた11戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモライキリに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月6日、中1週で迎えた12戦目は、大田川特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で宮下瞳騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた13戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宮下瞳騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るブルーネビュラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月3日、中1週で迎えた14戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で宮下瞳騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のピーマックスをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

10月25日、中2週で迎えた15戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で宮下瞳騎手（8戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るクラウンラークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月2日、連闘で迎えた16戦目は、岩屋堂特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で宮下瞳騎手（9戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた17戦目は、三河湖特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で宮下瞳騎手（10戦5勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアンカーマンをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

12月15日、中3週で迎えた18戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で宮下瞳騎手（11戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、メイショウハガネに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2018年）

1月4日、中2週で迎えた19戦目は、七福神特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で宮下瞳騎手（12戦5勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のミラクルシップをクビ差振り切って6勝目を奪取した。

1月15日、中1週で迎えた20戦目は、孔雀座特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で宮下瞳騎手（13戦6勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた21戦目は、節分特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で宮下瞳騎手（14戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた22戦目は、シュプール賞（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で宮下瞳騎手（15戦6勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、エスタシオンに交わされて2馬身半差の2着となった。

3月1日、中1週で迎えた23戦目は、アオヤギ賞（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は14戦連続で宮下瞳騎手（16戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3月15日、中1週で迎えた24戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で宮下瞳騎手（17戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、マツノテンカムテキに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中1週で迎えた25戦目は、一般B6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で宮下瞳騎手（18戦6勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた26戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、南陽大橋賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

4月19日、連闘で迎えた27戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、ひなぎく賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、ザッツアモーレにハナ差交わされて2着となった。

5月3日、中1週で迎えた28戦目は、戸田川緑地賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。