インソムニア（2012年生、母レストレス）

インソムニア（2012年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「不眠症。７代前から眠りに由来する馬名の母系より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したレストレスが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方10戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2017年の楽天競馬10周年特別(一般C12 C21)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、マオジャパンから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、スクーデリアによって892.5万円で落札された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

7月19日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

8月29日、中5週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

10月3日、中4週で迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月30日、中7週で迎えた4戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネトシハートフルに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、連闘で迎えた5戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、オヤマリンドウ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた6戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキタノキャンパスに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2016年）

7月16日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

8月13日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

10月16日、中8週で迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

5歳（2017年）

4月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

6月24日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平野優騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

8月17日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、マック鈴木来場記念特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた15戦目は、日高生産連特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた16戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、石狩鍋記念日特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサンシアトルをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

9月21日、連闘で迎えた17戦目は、ダリア特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったキリンタイムに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月5日、中1週で迎えた18戦目は、ホーム“アイランド”北海道特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた19戦目は、カエデ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ソルサリエンテに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中1週で迎えた20戦目は、楽天競馬10周年特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアンカーマンに2馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。