テイエムドンマイ（2008年生、母エンピリカル）

テイエムドンマイ（2008年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋気にしない（ｄｏｎ’ｔ　ｍｉｎｄ）の略」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時11歳）と交配したエンピリカルが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高岸順一。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回、中央障害8戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の花背特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月21日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアドマイヤコリンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

3歳（2011年）

1月5日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウォーターデュークに約10馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

1月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 雪/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

2月20日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

5月28日、中4週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールデンジャガーを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を獲得した。

6月12日、中1週で迎えた9戦目は、3歳1000万下のあおぎりステークス（阪神ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったタガノロックオンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月3日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の若狭湾特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

8月14日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の宮崎特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ヒラボクキングに交わされて3馬身半差の2着となった。

10月8日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンリルを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

11月5日、中1週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

12月17日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦2勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

4歳（2012年）

1月5日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（8戦2勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

2月26日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

6月24日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（10戦2勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（11戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（12戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

10月6日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（13戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた24戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では不撓のガッツで渋太く持ち堪えて先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンジャガーをアタマ差振り切って4勝目をマークした。

12月15日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（14戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5歳（2013年）

1月6日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（15戦2勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（16戦2勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月16日、中6週で迎えた29戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったアルバトンからクビ差の2着に甘んじた。

11月3日、約7か月の休養明けで迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったビコーピリラニからクビ差の2着に甘んじた。

6歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったシュンケイリから1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月1日、中6週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は7戦連続で北沢伸也騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のトキノフウジンに3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

3月15日、中1週で迎えた36戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。