ビターエンダー（2017年生、母ビタースウィート）

ビターエンダー（2017年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「絶対屈しない人。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したビタースウィートが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。2020年の共同通信杯(G3)で2着に入った他、2020年のプリンシパルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、桜井牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ユニオンオーナーズクラブによって3,888万円で落札された。

ユニオンオーナーズクラブにて総額4,600万円（9.2万×500口）で一口馬主が募集された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月15日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のロードオマージュに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2020年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月16日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ダーリントンホールにハナ差交わされて2着となった。

4月19日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のポタジェをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（5戦2勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

9月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（6戦2勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線ではいいところがなく17着に終わった。

4歳（2021年）

1月30日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

6歳（2023年）

3月12日、約25か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

7月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（8戦2勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

10月29日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。