ポタジェ（2017年生、母ジンジャーパンチ）

ポタジェ（2017年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「家庭菜園(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したジンジャーパンチが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の大阪杯(G1)に勝利した他、2021年の毎日王冠(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって2億520万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月29日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のハーレムシャドウに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月10日、中5週で迎えた2戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したシンプルゲームにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2020年）

5月9日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したビターエンダーにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったアルサトワに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月4日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの生田特別（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るペプチドオーキッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

8月15日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブルーミングスカイに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月14日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るダノンマジェスティを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

4歳（2021年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサンレイポケットをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

3月14日、中5週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月9日、中7週で迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサンレイポケット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月10日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（5戦5勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5歳（2022年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

3月13日、中6週で迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた15戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレイパパレをクビ差振り切って春の中距離王の座を勝ち取った。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。17頭立ての8番人気で18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

12月25日、中7週で迎えた19戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田隼人騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

6歳（2023年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた21戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。