アティード（2018年生、母ロックフォーティ）

アティード（2018年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「未来(ヘブライ語)」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時22歳）と交配したロックフォーティが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は小林仁。2023年のジャニュアリーステークス(オープン)に勝利した他、2021年の優駿スプリントトライアルで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小林仁から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

吉井竜一厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2020年）

10月9日、デビュー戦は藤本現暉騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は506kg。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、リュウノヘラクレスに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月4日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったウィンウッドに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（2021年）

4月15日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のリスカルダメントに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月20日、中4週で迎えた5戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの優駿スプリントトライアル（大井ダート1200m 雨/重）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

6月28日、中5週で迎えた6戦目は、キャンサー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた7戦目は、一般C1三四（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、一般C1二三（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた9戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、シャムロック賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のグロリアスシティをクビ差振り切って優勝

12月27日、中1週で迎えた10戦目は、ギブソン賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

4歳（2022年）

1月27日、中3週で迎えた11戦目は、一般B3四（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレディグレイに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月3日、中8週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したライフレッスンズを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

5月1日、中3週で迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

7月10日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフレーズメーカーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月23日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島ダート1150m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月17日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のメズメライザーに3馬身の差をつけて5勝目をマークした。

10月22日、中4週で迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月11日、中6週で迎えた18戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5歳（2023年）

1月15日、中4週で迎えた19戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサイクロトロンを3/4馬身振り切って6勝目を奪取した。

4月19日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月4日、中6週で迎えた21戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの松風月ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

7月9日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

11月12日、中6週で迎えた24戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた25戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦3勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

6歳（2024年）

1月14日、中4週で迎えた26戦目は、R.R.ピーヒュレク騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの松風月ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

8月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、モーリス・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

2022年2月15日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。