インスピレーション（2015年生、母サラトガヴィーナス）

インスピレーション（2015年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「直感からのひらめき」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したサラトガヴィーナスが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は猪野毛牧場。主な勝ち鞍は2019年の鎌ケ谷特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月22日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 雨/不良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したウォルビスベイにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月25日、中2週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったドラセナにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

12月16日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のウスベニノキミをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2018年）

4月15日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

10月27日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロクセラーナをクビ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

4歳（2019年）

2月10日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったクラークキーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月16日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクインズサンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

5月5日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

10月5日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

12月8日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

5歳（2020年）

1月5日、中3週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

1月25日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月8日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

4月25日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの彦根ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦1勝）。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月17日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスの渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

6月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月4日、中2週で迎えた20戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

12月13日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

6歳（2021年）

1月17日、中4週で迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

6月20日、約5か月の休養明けで迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのしらかばステークス（札幌芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

8月15日、中7週で迎えた25戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

9月12日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦2勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。