インティライミ（2002年生、母アンデスレディー）

インティライミ（2002年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アンデス地方で行われる太陽の祭」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時7歳）と交配したアンデスレディーが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着3回。2005年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入った他、2007年の京都大賞典(G2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月1日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のニホンピロブレイブに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月5日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

3歳（2005年）

3月12日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したイブキレボルシオンにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチョウノゾミに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月7日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコメディアデラルテをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったディープインパクトにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

4歳（2006年）

1月15日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3月19日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

10月8日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

12月3日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたトーホウアラン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2007年）

1月21日、中6週で迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

2月25日、中4週で迎えた13戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

5月26日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（10戦3勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月24日、中3週で迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（11戦3勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブライトトゥモローに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月7日、中3週で迎えた17戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（13戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のポップロックをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをゲットした。

11月25日、中6週で迎えた18戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（14戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

12月23日、中3週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

6歳（2008年）

4月6日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（15戦5勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月31日、中7週で迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（16戦5勝）。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

6月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（17戦5勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7歳（2009年）

5月30日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた23戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（18戦5勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず、6着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた24戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（19戦5勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

7月26日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（20戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月14日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/重）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

11月29日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が悪くなり最後はインターパテイションと並んで14着同着となった。

8歳（2010年）

1月17日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（21戦5勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（22戦5勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。