クレージュハクユウ（2006年生、母フジミマドリード）

クレージュハクユウ（2006年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勇気（仏）＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のニューイングランド（当時9歳）と交配したフジミマドリードが21歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）越湖牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方13戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年のアイリス賞。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月24日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

4月20日、中8週で迎えた3戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアイリス賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタガノタンドゥールに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月24日、中4週で迎えた4戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

7月26日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

4歳（2010年）

5月16日、約10か月の休み明けで迎えた6戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-8（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上C2-7（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた8戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-7（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイワマスタングに2馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

7月24日、中3週で迎えた9戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったシゲルヴォドレに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のプライドヒメに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月12日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したゼンノオリンピアに半馬身届かず2着に敗北した。

10月11日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカンムリヨシノを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って4勝目をマークした。

11月14日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月25日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（5戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5歳（2011年）

6月26日、約6か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（6戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったキタノレリクスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月18日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタノレリクスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月30日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山口勲騎手（8戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネビアンカを3/4馬身振り切って断然人気に応えた。