ブラックボイス（2019年生、母ソングライティング）

ブラックボイス（2019年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部+声。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時18歳）と交配したソングライティングが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の春麗ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利した他、2024年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、Charles-de-Gaulleによって4,620万円で落札された。

宮田敬介厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

7月4日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったアルナシームにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセイウンプラチナに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月23日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

12月4日、中5週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

3歳（2022年）

3月12日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエターナルビクトリにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったトーセンリョウにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月11日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの駒ケ岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月29日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

11月19日、中2週で迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

12月28日、中5週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のモズタンジロウを半馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

4歳（2023年）

3月5日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月6日、中4週で迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月8日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの猪苗代特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のマイバウムに6馬身の差をつけて3勝目をマークした。

5歳（2024年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のヴェイルネビュラに1馬身の差をつけて優勝

2月24日、中4週で迎えた19戦目は、春麗ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のジューンベロシティに1馬身3/4の差をつけて5勝目を獲得した。