ジューンベロシティ（2018年生、母アドマイヤサブリナ）

ジューンベロシティ（2018年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+速度」。毛色は青鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したアドマイヤサブリナが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者はヒダカフアーム。2023年の東京ジャンプステークス(JG3)に勝利した他、2023年の阪神ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武英智厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月4日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

3歳（2021年）

1月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた4戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアンジュソレイユに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月28日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウハボタンをハナ差振り切って初白星を挙げた。

5月9日、中9週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で富田暁騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で富田暁騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの筑紫特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で富田暁騎手（5戦1勝）。17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で富田暁騎手（6戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したメイショウツツジに半馬身届かず2着となった。

9月5日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で富田暁騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月6日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で富田暁騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したステラダイヤにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月21日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラスの二本松特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で富田暁騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で富田暁騎手（10戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

4歳（2022年）

1月29日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で富田暁騎手（11戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオリンピックデイを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

2月12日、中1週で迎えた16戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

4月24日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月7日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

7月10日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスのシンガポールターフクラブ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（12戦2勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月4日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの宗像特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（13戦2勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた22戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた23戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のイベリアに2馬身の差をつけて制した。

5歳（2023年）

1月21日、中8週で迎えた25戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のグレートバローズに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

2月25日、中4週で迎えた26戦目は、春麗ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったテーオーソクラテスから1馬身1/4差の2着となった。

4月15日、中6週で迎えた27戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/重）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月24日、中9週で迎えた28戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウアルトに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

9月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のホッコーメヴィウスに2馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

10月15日、中3週で迎えた30戦目は、東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月23日、中9週で迎えた31戦目は、中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で西谷誠騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（2024年）

2月24日、中8週で迎えた32戦目は、春麗ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/稍重）に出走。鞍上は高田潤騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったブラックボイスから1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月13日、中6週で迎えた33戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったイロゴトシから3馬身差の2着となった。