イロゴトシ（2017年生、母イロジカケ）

イロゴトシ（2017年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「色事師」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴァンセンヌ（当時8歳）と交配したイロジカケが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は本田土寿。2023年の中山グランドジャンプ(JG1)に勝利した他、2024年の中山グランドジャンプ(障害4歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月27日、デビュー戦は小崎綾也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るベルウッドコチョウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小崎綾也騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のローランダーに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

10月5日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小崎綾也騎手（3戦2勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

11月27日、中7週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた6戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

3歳（2020年）

3月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた7戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小崎綾也騎手（4戦2勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（5戦2勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

9月8日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小崎綾也騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムノサッタにハナ差届かず2着に惜敗した。

9月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小崎綾也騎手（7戦2勝）。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの清滝特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で小崎綾也騎手（8戦2勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

4歳（2021年）

4月18日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの安城特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの揖斐川特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダディーズトリップを半馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月2日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた18戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5歳（2022年）

4月30日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた20戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

7月17日、中8週で迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの不知火ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

10月1日、中6週で迎えた23戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた24戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

6歳（2023年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のメリディアンローグに5馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

3月18日、中5週で迎えた27戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で黒岩悠騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。3着に入った。

4月15日、中3週で迎えた28戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で黒岩悠騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のミッキーメテオに約19馬身の大差をつけてG1ホースの称号を掴み取った。

10月15日、約6か月の休み明けで迎えた29戦目は、東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で黒岩悠騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（2024年）

3月17日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた31戦目は、中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は黒岩悠騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のジューンベロシティに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。