テイエムノサッタ（2016年生、母テイエムノキセキ）

テイエムノサッタ（2016年4月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+恵まれた(九州の方言)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したテイエムノキセキが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者はテイエム牧場。2018年のひまわり賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浜田多実雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月29日、デビュー戦は田中健騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

8月4日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムアイガテをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳500万下の秋明菊賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中健騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田中健騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

3歳（2019年）

9月7日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中健騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

10月13日、連闘で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

4歳（2020年）

1月11日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中健騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

8月18日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた10戦目は、大隅特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（7戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のペニテンテスに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月8日、中2週で迎えた11戦目は、霧島賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のイロゴトシをハナ差振り切って制した。

9月27日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中健騎手（9戦3勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

5歳（2021年）

4月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた13戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのやまびこステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

2021年4月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月23日、中5週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた14戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、北山湖特別（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた15戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、遠賀川特別（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた16戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、大分川特別（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

8月11日、中5週で迎えた17戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、霧島賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた18戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた19戦目は、佐賀葉隠ダッシュ（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったキタカラキタムスメに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月24日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の佐賀オータムスプリント（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた21戦目は、筑後川特別（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた22戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のウインターチャンピオンオープン（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

6歳（2022年）

1月10日、中4週で迎えた23戦目は、地方重賞のゴールドスプリント（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（3戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

2022年1月15日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。