イベリア（2015年生、母アドマイヤアモーレ）

イベリア（2015年1月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ヨーロッパ南西部の半島」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したアドマイヤアモーレが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。主な勝ち鞍は2019年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、森田藤治によって3,780万円で落札された。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月25日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は502kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月30日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエングローサーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

4月28日、約9か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のエイシンレーザーをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

11月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエイシンレーザーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したサマーサプライズに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2019年）

1月12日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4月13日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインネプチューンに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの三浦特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月28日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

10月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で福永祐一騎手（10戦2勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

11月23日、連闘で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

5歳（2020年）

3月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの淡路特別（阪神芝2600m 外回り小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって6着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの比良山特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの白川特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

6歳（2021年）

10月9日、約17か月の休養明けで迎えた22戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの村上特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

11月6日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの能勢特別（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた24戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの犬山特別（中京ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

7歳（2022年）

1月10日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの成田特別（中山ダート2400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

1月29日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの茶臼山高原特別（中京芝2200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

2月19日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの皿倉山特別（小倉芝2600m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は亀田温心騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた28戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

8月20日、約5か月半の休養明けで迎えた29戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝2600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上2勝クラスの筑後川特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

10月23日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた31戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったアンブロジオから6馬身差の2着となった。

11月20日、中3週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったジューンベロシティから2馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のワイドレッジャドロに3/4馬身の差をつけて順当に勝利した。

8歳（2023年）

2月11日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた35戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、春麗ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 曇/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月22日、中6週で迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月26日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた38戦目は、小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（6戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた39戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。12着に敗れた。

9歳（2024年）

1月27日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた40戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、牛若丸ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

2024年1月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。