キングアーサー（2003年生、母クイーンモード）

キングアーサー（2003年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「伝説の王の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したクイーンモードが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着2回、中央障害2戦1勝。主な勝ち鞍は2008年の古都ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1億8,000万円（450万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

6月4日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は548kg。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシャチョマンユウキに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月25日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルアモーリオをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

7月22日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月23日、中5週で迎えた5戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

12月2日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は塚田祥雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、最後はコスモメテオと並んで3着同着となった。

4歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

8月12日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい15着に敗れた。

11月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた12戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

12月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のニュースブレイクに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で青木芳之騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月23日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で青木芳之騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤゴルゴをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

4月26日、中8週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月7日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったキャプテンベガにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

7月5日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

10月12日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月25日、中1週で迎えた20戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るハリーアップを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月9日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

6歳（2009年）

5月31日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見せ場なく17着に終わった。

7月26日、中7週で迎えた23戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に57kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のユウタージャックをクビ差制して勝利をモノにする

8月22日、中3週で迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に終わった。