ベリーヴィーナス（2019年生、母ティーエスベリー）

ベリーヴィーナス（2019年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ベリー+美の女神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時9歳）と交配したティーエスベリーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は浦河日成牧場。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(未勝利牝)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額1,320万円（3.3万×400口）で一口馬主が募集された。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月16日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

12月18日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

3歳（2022年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったストーリアに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月8日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエピプランセスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

9月18日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

4歳（2023年）

1月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月12日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のタンジェリンムーンに3馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

3月26日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったジュリアバローズにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月27日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

7月16日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月4日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5歳（2024年）

3月9日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアリスヴェリテに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

6月2日、中9週で迎えた16戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの下鴨ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のショウナンアデイブを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

6月16日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

12月7日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

6歳（2025年）

1月25日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の小倉牝馬ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（3戦1勝）。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。