フレンチラベンダー（1985年生、母フレンチフール）

フレンチラベンダー（1985年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時11歳）と交配したフレンチフールが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）西田牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1989年の中ノ岳特別(400万下)。

経歴

デビュー前

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

4月23日、デビュー戦は杉浦宏昭騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は442kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4月29日、連闘で迎えた2戦目は、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、アマミヒーローに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトキノターキンに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

6月19日、中4週で迎えた4戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のくちなし賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた5戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（福島ダート1700m 小雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったポタリングに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月21日、中5週で迎えた6戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

9月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のホッカイサワヤカをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

10月2日、連闘で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の妙高特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4歳（1989年）

6月10日、約8か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の石和特別（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の仲夏賞（新潟芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい8着に終わった。

7月15日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたセッテディバ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

8月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したイヨコマチにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月19日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（5戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャンハイリルを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

9月2日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の三国特別（新潟芝1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したミリオンセンプーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月21日、中6週で迎えた16戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月10日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

5歳（1990年）

1月6日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた20戦目は、関野弘行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で関野弘行騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（9戦1勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は関野弘行騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。