カシノエスケイプ（2003年生、母サンカンピアレス）

カシノエスケイプ（2003年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋逃げる」。毛色は栗毛。種牡馬のスズカストリート（当時11歳）と交配したサンカンピアレスが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）えりもホースクラブ。戦績は、中央平地33戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月24日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

3歳（2006年）

2月11日、中6週で迎えた2戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

4月8日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプリティオクパシオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた7戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（2007年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で塚田祥雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5月13日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したパレスレディーにハナ差届かず2着となった。

5月19日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大下智騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月23日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大下智騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月1日、連闘で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

8月26日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は大下智騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月17日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハードリレーに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

9月30日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大下智騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

10月28日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大下智騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したセンターバシレウスに半馬身届かず2着に敗北した。

11月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の秋保特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大下智騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で大下智騎手（9戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るリボンノキシを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

5歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大下智騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したレキシントンシチーを差し切れず、2馬身差の2着となった。

1月27日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で大下智騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したワーキングボーイに半馬身届かず2着に敗北した。

2月17日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で大下智騎手（12戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた26戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大下智騎手（13戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4月27日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（14戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

12月27日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大下智騎手（15戦2勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

6歳（2009年）

1月4日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

1月24日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大下智騎手（16戦2勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（17戦2勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大下智騎手（18戦2勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。