フラッグラッシュ（2005年生、母ナナイモプリンセス）

フラッグラッシュ（2005年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「旗＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時11歳）と交配したナナイモプリンセスが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地25戦1勝2着2回、地方7戦3勝。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

12月16日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したバロズハートを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月22日、連闘で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

3歳（2008年）

8月9日、約7か月半の休み明けで迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた7戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三四（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

12月17日、中5週で迎えた8戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四五（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアコニットヒカルに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2009年）

1月1日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2二三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた10戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、初春特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るグローリアスゲストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を収める

1月29日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた12戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るメリトゥムを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を収める

3月29日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月3日、中1週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

6月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月12日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月26日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露し、3着に入った。

8月9日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下のシンガポールターフクラブ賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

9月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島良太騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

5歳（2010年）

1月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島良太騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

1月24日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島良太騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したオーシャンクルーズを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

2月7日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で鮫島良太騎手（8戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で鮫島良太騎手（9戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で鮫島良太騎手（10戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

5月15日、中8週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で鮫島良太騎手（11戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月20日、中4週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で鮫島良太騎手（12戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で鮫島良太騎手（13戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウロッコーを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（14戦1勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた32戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。