ダノンキングダム（2014年生、母ヴィヤダーナ）

ダノンキングダム（2014年2月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+王国を築く存在となることを願って」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したヴィヤダーナが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の府中ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって5,400万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月11日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズカアカデミーを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2017年）

1月7日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のウインイクシードをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

4月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月18日、中6週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

11月19日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

12月10日、中2週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2018年）

1月28日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったサーブルオールにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月18日、中6週で迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

5月13日、中7週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のシンギュラリティをクビ差振り切って雨下の大激戦を制した。

6月2日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサトノグランにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月1日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月28日、中7週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ブレステイキングに半馬身交わされて2着となった。

11月18日、中2週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のマルーンエンブレムに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5歳（2019年）

1月6日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

2月17日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ロシュフォールに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月20日、中8週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシンギュラリティを3/4馬身振り切って5勝目を挙げた。

6月9日、中6週で迎えた19戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

6歳（2020年）

2月22日、約8か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

4月26日、中8週で迎えた21戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のザメイダンに約13馬身の大差をつけて6勝目を手に入れた。

2021年8月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。