サーブルオール（2013年生、母モンローブロンド）

サーブルオール（2013年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金の砂(仏)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時7歳）と交配したモンローブロンドが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の新潟ジャンプステークス(JG3)で2着に入った他、2021年の阪神ジャンプステークス(JG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

12月6日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のギャラントグリフをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2016年）

1月23日、中6週で迎えた2戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

3月5日、中5週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダノンスパークを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

4月9日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

6月19日、中9週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したルグランフリソンにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月2日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったバイガエシにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

11月6日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のルナプロスペクターを半馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

4歳（2017年）

10月8日、約11か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月26日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2018年）

1月28日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダノンキングダムに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

3月25日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のレッドローゼスを3/4馬身振り切って5勝目をマークした。

6月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（6戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月17日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったドレッドノータスにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2019年）

1月13日、中7週で迎えた15戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

8月25日、約7か月半の休み明けで迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

10月27日、中8週で迎えた17戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月15日、中6週で迎えた18戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

7歳（2020年）

3月15日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月9日、中7週で迎えた20戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

8月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

10月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月20日、中7週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルミズガメザをクビ差制して1番人気に応えた。

8歳（2021年）

5月8日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のフィールインラヴをアタマ差制して休養明けの一戦を物にした。

7月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったトゥルボーからクビ差の2着に惜敗した。

9月18日、中6週で迎えた26戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（中京障害芝3300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったトゥルボーから3馬身差の2着に敗北した。

2021年9月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。