ドレッドノータス（2013年生、母ディアデラノビア）

ドレッドノータス（2013年3月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「世界最大の恐竜名。恐れ知らずより。世界に名を馳せ突き進んで欲しい」。毛色は栗毛。種牡馬のハービンジャー（当時7歳）と交配したディアデラノビアが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の京都大賞典(G2)に勝利した他、2015年の京都2歳ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のナムラシングンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月28日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリスペクトアースをアタマ差だけ差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2016年）

3月20日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

11月19日、約7か月の休み明けで迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したレッドソロモンにハナ差届かず2着となった。

12月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

4歳（2017年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

6月3日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るケンホファヴァルトを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切って休み明け初戦をモノにした。

6月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

11月11日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月18日、連闘で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5歳（2018年）

3月25日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月20日、中4週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月7日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

8月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の2018ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシャルドネゴールドに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月17日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサーブルオールに2馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

12月8日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

6歳（2019年）

4月14日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた23戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

6月30日、中5週で迎えた24戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月14日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

9月1日、中6週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月6日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンビュライトを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

10月27日、中2週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

7歳（2020年）

2月16日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた30戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

8月23日、約5か月の休養明けで迎えた31戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

2020年9月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。