トゥルボー（2016年生、母フェアエレン）

トゥルボー（2016年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「竜巻(ラテン語)」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したフェアエレンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2021年の新潟ジャンプステークス(JG3)に勝利した他、2021年の阪神ジャンプステークス(JG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

8月11日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

10月8日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた3戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

12月28日、中3週で迎えた5戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

3歳（2019年）

3月10日、中9週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエコロドリームに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

5月19日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイシャトルをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

9月1日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

10月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた15戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2020年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサトノエメラルドに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のワインレッドローズを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

6月14日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの八王子特別（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

9月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

12月19日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のレッドローゼスに1馬身1/4の差をつけて優勝

5歳（2021年）

1月9日、中2週で迎えた25戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月11日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルヴァッサーをクビ差制して4勝目を収める

6月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。13着に終わった。

7月31日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のサーブルオールをクビ差制して重賞ウィナーの称号を手にした。

9月18日、中6週で迎えた29戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（中京障害芝3300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のサーブルオールに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

7歳（2023年）

10月1日、約25か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石神深一騎手（4戦3勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

12月2日、中8週で迎えた31戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石神深一騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。