サトノエメラルド（2015年生、母トレアンサンブル）

サトノエメラルド（2015年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+宝石の一種」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時14歳）と交配したトレアンサンブルが21歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年の阪神ジャンプステークス(JG3)で3着に入った他、2020年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、里見治によって8,640万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

2月18日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマトラッセに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月17日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

10月13日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4歳（2019年）

4月20日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

6月30日、中9週で迎えた6戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 雨/重）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月4日、中4週で迎えた7戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンスインアライフから3馬身差の2着となった。

8月17日、中1週で迎えた8戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムリボーに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

5歳（2020年）

5月9日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトゥルボーに2馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

5月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

8月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のマサハヤドリームに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月19日、中4週で迎えた13戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2021年）

3月13日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（6戦2勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた15戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月20日、中7週で迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鷹取特別（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。