タガノエンペラー（2004年生、母ショウワメモリー）

タガノエンペラー（2004年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトーホウエンペラー（当時8歳）と交配したショウワメモリーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）昭和牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方14戦9勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上B2二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、昭和牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、八木良司によって577.5万円で落札された。

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月19日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 小雨/良）に出走。馬体重は532kg。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた2戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

3歳（2007年）

4月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6月12日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた5戦目は、西川進也騎手を鞍上に迎えて、3歳F3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオペラナイトを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

7月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳F1二（姫路ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西川進也騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグラスマイウエーを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

8月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の神戸ビーフ特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西川進也騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4歳（2008年）

3月26日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた8戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上D1四（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイベストに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上D1一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセフティフェイマスに2馬身の差をつけて4勝目を収める

7月3日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上C3（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサウンドディーバをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

7月16日、中1週で迎えた11戦目は、播磨町大中遺跡特別（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のチアズアブソーブをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を制した。

12月16日、中3週で迎えた13戦目は、日刊ゲンダイ杯（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るキシリトールを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月30日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上B2二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のマイスイートハートに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5歳（2009年）

1月12日、中1週で迎えた15戦目は、ジャニュアリーカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

2月25日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったブルーラグーンにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中1週で馬体重を前走からさらに11kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユキノジャガーに2馬身半の差をつけて9勝目を収める

3月24日、中1週で迎えた18戦目は、スカパー!275EXエンタテイメント特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。