コトブキテティス（2017年生、母エヴァ）

コトブキテティス（2017年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話の海の女神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時11歳）と交配したエヴァが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は斉藤スタッド。主な勝ち鞍は2021年の陣馬特別(2勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は438kg。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したアオイクレアトールに半馬身届かず2着となった。

11月10日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月13日、中8週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したレッドルレーヴを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月8日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4月25日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドペルーシュを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（5戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月26日、中5週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラズルダズルに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月12日、中6週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月28日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカイザースクルーンをクビ差振り切って2勝目をマークした。

12月20日、中2週で迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの長良川特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

4月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（6戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月2日、中2週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のマイネルコロンブスに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

6月12日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

8月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオホーツクステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレティキュールをクビ差振り切って4勝目を挙げた。

11月14日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

5歳（2022年）

9月4日、約10か月の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は武藤雅騎手（7戦0勝）。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

10月23日、中6週で迎えた22戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（8戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月6日、中1週で迎えた23戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた24戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず15着に終わった。

6歳（2023年）

3月11日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武藤雅騎手（9戦0勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた26戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦2勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

5月7日、中5週で迎えた27戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。17頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は永野猛蔵騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

2023年6月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。