ハブアストロール（2010年生、母ダイナマイトガール）

ハブアストロール（2010年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「散歩する」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンサンディ（当時17歳）と交配したダイナマイトガールが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マークリ牧場。戦績は、中央平地8戦1勝、地方28戦3勝2着1回。2014年の勝島王冠(S3)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、マークリ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、Y.Y.BloodStockによって189万円で落札された。

松山将樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

7月22日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

9月23日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月14日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は荻野琢真騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴェルフェンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2013年）

2月10日、中7週で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月29日、中6週で迎えた9戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のつくし特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた10戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

6月4日、中5週で迎えた11戦目は、3歳戦の若竹賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた12戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ベガ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた13戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた14戦目は、3歳S2の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり最後はカガヤキダンスオーと並んで8着同着となった。

11月5日、中8週で迎えた15戦目は、オフト大郷賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた16戦目は、アルデバラン賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコウギョウクロスを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

4歳（2014年）

3月30日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、オフト京王閣オープン記念（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた18戦目は、ベンジャミン賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたディアフォルティス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月14日、中2週で迎えた19戦目は、アーバンステージ皐月賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のディアフォルティスを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

6月26日、中5週で迎えた20戦目は、ムーンビーチ賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月15日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた21戦目は、オーガスト賞（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

10月23日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、文の京特別（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカリバーンを3/4馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

12月29日、中4週で迎えた24戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

5歳（2015年）

2月4日、中4週で迎えた25戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

4月7日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、’15ブリリアントカップ（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月20日、中5週で迎えた27戦目は、S2の大井記念（大井ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で楢崎功祐騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

8月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、オーガスト賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月16日、中4週で迎えた29戦目は、S2の東京記念（大井ダート2400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた30戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

11月25日、中5週で迎えた31戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2016年）

1月19日、中7週で迎えた32戦目は、チバテレ盃（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（5戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の駿麗賞（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（6戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3月10日、中2週で迎えた34戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の早春賞（船橋ダート1700m 曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

8月19日、約5か月半の休み明けで迎えた35戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシー賞（大井ダート2000m 晴/不良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた36戦目は、’16ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（8戦2勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。