グレナディアガーズ（2018年生、母ウェイヴェルアベニュー）

グレナディアガーズ（2018年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イングランドの擲弾兵近衛連隊」。毛色は鹿毛。種牡馬のFrankel（当時10歳）と交配したウェイヴェルアベニューが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)に勝利した他、2021年の阪神カップ(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億2,000万円（300万×40口）で一口馬主が募集された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月26日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったサルビアを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月19日、中7週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

11月7日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードリスペクトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月20日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のステラヴェローチェを3/4馬身振り切って2歳マイル王の称号を射止めた。

3歳（2021年）

3月20日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したルークズネストにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月9日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月12日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

11月21日、中9週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

12月25日、中4週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のホウオウアマゾンに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4歳（2022年）

3月27日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

6月18日、鞍上はC.デムーロ騎手（1戦1勝）。24頭立ての19番人気で4番ゲートからスタート。19着に終わった。

12月24日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したダイアトニックにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2023年）

2月26日、中8週で迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた14戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

10月28日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、6着に終わった。

12月23日、中7週で迎えた16戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したウインマーベルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2023年12月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。