ナックルパート（2004年生、母ラフォルトゥナ）

ナックルパート（2004年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「握りこぶしの正面部分」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時6歳）と交配したラフォルトゥナが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の立川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月17日、デビュー戦は鮫島克也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

10月29日、中1週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったマイネルカンターレにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のウインルーセントに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、中3週で迎えた5戦目は、2歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（2007年）

3月17日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4月22日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のアートオブウォーに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月19日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月7日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ミスターモナルコスにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2008年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2月9日、中4週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 小雪/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツでバテることなく粘り続けて、最後は2着のスリーセブンスピンをハナ差振り切って雪中の大混戦を制した。

10月19日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

12月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた17戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

5歳（2009年）

10月11日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた19戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月22日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

6歳（2010年）

7月18日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた24戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

7歳（2011年）

3月20日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したシゲルカサギヤマにハナ差届かず2着となった。

7月10日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の茂原特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、4着に入った。

9月18日、中9週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8歳（2012年）

4月1日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。