ジョディー（2016年生、母ミスティークⅡ）

ジョディー（2016年2月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時15歳）と交配したミスティークⅡが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のフローラステークス(牝G2)で3着に入った他、2019年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小濱忠一によって1,296万円で落札された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月2日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のウインゼノビアに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた3戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

11月18日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマドラスチェックをハナ差振り切って2勝目を手にした。

12月9日、中2週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

3歳（2019年）

2月11日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦2勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着を確保した。

3月16日、中4週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

5月19日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（4戦2勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

7月6日、牝馬限定3歳G1のベルモントオークス招待ステークス（アメリカ合衆国・ベルモントパーク芝2012m）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（5戦2勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（6戦2勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

11月9日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤雅騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ルナステラに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

11月21日、約12か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武藤雅騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5歳（2021年）

1月10日、中3週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの渥美特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナリタザクラに1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

2月14日、中4週で迎えた16戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのシドニートロフィー（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

8月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（9戦2勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

12月12日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

6歳（2022年）

1月9日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

2月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

2022年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。