マドラスチェック（2016年生、母Gloat）

マドラスチェック（2016年4月22日）は、カナダで生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「インド、マドラス地方発祥のチェック柄の名前」。毛色は栗毛。種牡馬のMalibu Moon（当時19歳）と交配したGloatが8歳のときに産んだ仔が本馬である。2021年のJBCレディスクラシック(Jpn1)で2着に入った他、2020年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は504kg。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のクリッパークラスをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月18日、中1週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したジョディーにハナ差届かず2着となった。

3歳（2019年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい6着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた4戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハヤヤッコに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリワードアンヴァルをクビ差振り切って勝利をモノにする

6月12日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラインカリーナに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中2週で迎えた7戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

10月3日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4歳（2020年）

1月22日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアンデスクイーンをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

8月13日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

10月8日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったマルシュロレーヌにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したファッショニスタにアタマ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2021年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず最後はマルカンセンサーと並んで4着同着となった。

3月4日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（6戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったテオレーマにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

7月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

11月3日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったテオレーマにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

2021年11月10日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。